唐揚げ屋の開業資金はいくら必要?新規出店・居抜き・既存店舗導入の費用と利益を徹底比較

唐揚げ屋の開業資金はいくら必要?新規出店・居抜き・既存店舗導入の費用と利益を徹底比較

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掲載日:2026年10月29日

「唐揚げ屋を開業するには、いくら必要なのか?」

「からあげ専門店は少ない資金でも始められる?」

「居抜き物件なら開業費用をどれだけ抑えられる?」

「すでに飲食店を経営しているが、新しい唐揚げ事業を始めるにはいくら必要?」

唐揚げで独立・開業を考える際、最も気になることの一つが開業資金です。

唐揚げ専門店の開業には、店舗取得費、内装工事費、厨房設備費、食材仕入れ費などが必要になります。

しかし、必要な開業資金は事業形態によって大きく異なります。

新しい店舗を構える場合と、居抜き物件を利用する場合、さらに既存飲食店の厨房を活用する場合では、初期投資の内容が違います。

また、開業時の費用だけでなく、開業後の運転資金や毎月の固定費も重要です。

今回は、実際に飲食店と唐揚げ事業を運営してきた宝松株式会社の視点から、唐揚げ屋の開業資金の内訳、3つの事業形態の費用比較、売上計画と損益分岐点について具体的に解説します。

1.唐揚げ屋の開業資金はいくら必要?

唐揚げ屋の開業資金には、すべての店舗に共通する決まった金額があるわけではありません。

店舗の面積、立地、既存設備の状態、販売方法などによって、必要な費用が変わるためです。

日本政策金融公庫が公表した「2025年度新規開業実態調査」では、新規開業企業全体の開業費用の平均値は975万円となっています。

ただし、この数字は唐揚げ専門店だけの平均ではなく、調査対象となったさまざまな業種の開業費用を集計したものです。

そのため、唐揚げ屋の開業資金を考える際には、業界全体の平均額をそのまま当てはめるのではなく、実際に必要な設備や物件の見積もりから算出する必要があります。

出典:日本政策金融公庫「2025年度新規開業実態調査」

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/topics_251205.pdf

開業資金は大きく2つに分けられる

開業資金を計画する際には、設備資金と運転資金を分けて考えましょう。

設備資金

店舗取得、内装工事、フライヤー、冷蔵庫、換気設備、看板など、開業のために準備する資金です。

運転資金

開業後の食材仕入れ、人件費、家賃、光熱費、広告費などを支払うための資金です。

特に注意したいのは、店舗が完成しても、すぐに売上が安定するとは限らないことです。

開業資金を設備に使い切らず、営業を継続するための運転資金を確保することが重要です。

2.唐揚げ屋の開業資金を3つの方法で比較

唐揚げ事業の開業資金を考えるために、3つの事業モデルを比較してみましょう。

  • 新規物件で唐揚げ専門店を開業
  • 居抜き物件でテイクアウト店を開業
  • 既存飲食店の厨房に唐揚げを導入

以下は、費用構造の違いを理解するためのモデルケースです。

開業資金比較シミュレーション

費用項目 新規店舗 居抜き店舗 既存店導入
物件取得費 100万円 60万円 0円
内装・改修費 200万円 80万円 0円
厨房設備費 130万円 80万円 10万円
備品等 30万円 20万円 3万円
初回仕入れ 20万円 20万円 7万円
広告宣伝費 20万円 10万円 2万円
運転資金 180万円 90万円 10万円
合計 680万円 360万円 32万円

※上記は宝松株式会社が費用項目を説明するために設定した仮定のモデルケースです。実際の見積額、過去の開業実績、業界平均を示すものではありません。地域・設備・物件条件等によって必要額は大きく変動します。

この比較からわかることは、唐揚げ事業の開業費用は、商品そのものよりも、店舗を新たに取得するかどうかによって大きく変わり得るという点です。

特に既存飲食店では、現在の店舗家賃や厨房設備を利用できる場合、新たな物件を借りずに商品販売を始められる可能性があります。

ただし、既存設備が適合しなければ、フライヤー、換気設備、電気工事などの追加費用が必要になる場合もあります。

また、代理店制度を利用する場合には、契約に定められた継続費用や商品仕入れ代金も考慮する必要があります。

3.唐揚げ専門店の新規開業で費用が高くなりやすい項目

新規出店の場合、特に大きくなりやすいのが店舗取得費と設備工事費です。

物件取得費

保証金、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃などが必要になる場合があります。

物件によって条件が異なるため、家賃だけで判断しないことが重要です。

厨房設備費

唐揚げ店では、フライヤー、冷蔵庫、冷凍庫、作業台、シンクなどが必要になります。

また、フライヤーの能力に合わせた電気・ガス設備や換気設備の工事が必要になる場合があります。

内装工事費

店内飲食を提供する場合は客席やトイレなどの設備も考慮する必要があります。

テイクアウト専門店なら客席関連の設備を削減できる場合がありますが、調理施設としての衛生基準を満たす必要があります。

看板・集客費

店舗を開業しても、お客様に知ってもらえなければ売上にはつながりません。

看板、Googleマップの店舗情報整備、ホームページ、SNS、チラシなども開業計画に組み込んでおきましょう。

4.居抜き物件なら唐揚げ開業資金を抑えられる?

居抜き物件とは、前の店舗の内装や設備などが残っている物件です。

設備が利用可能な状態で残っていれば、新しく厨房を設置する場合と比べて初期費用を抑えられる可能性があります。

ただし、居抜き物件だから必ず安く開業できるわけではありません。

居抜き物件で確認したいポイント

  1. フライヤーや冷蔵庫が正常に動作するか
  2. 電気・ガスの容量が十分か
  3. 換気設備が唐揚げ調理に対応できるか
  4. 給排水や厨房設備の状態に問題がないか
  5. 残置設備の所有権や修理負担が明確か
  6. 営業許可に必要な施設基準を満たせるか

例えば、購入時に安く見えた中古フライヤーでも、故障によって修理費が発生すれば、結果的に負担が増える場合があります。

物件の契約前に、設備業者と管轄保健所への確認を行うことが重要です。

5.開業資金だけでなく、毎月の固定費を計算する

唐揚げ屋を開業する際に、見落としてはいけないのが毎月の固定費です。

例えば、新規店舗の月間固定費が次のようになると仮定します。

費用項目 月額
家賃 150,000円
人件費 300,000円
光熱費の固定的部分 50,000円
通信・広告・保険等 100,000円
合計 600,000円

※あくまで計算例です。借入返済、税金、減価償却、事業主の生活費などは別途考慮が必要です。

月間60万円の固定費が発生する場合、まずこの費用を回収できる販売数量を考える必要があります。

次に、実際の注文1件あたり、どれだけ固定費の回収に使える利益が残るのかを確認します。

6.損益分岐点を計算すると何件売る必要がある?

唐揚げ店の経営では、損益分岐点の把握が重要です。

損益分岐点とは、売上と費用が釣り合い、営業上の利益がゼロとなる水準です。

例えば、次の条件を仮定します。

  • 平均注文単価:税抜1,000円
  • 食材・包装資材等の変動費率:45%
  • 1件あたりの限界利益:550円

この場合、新規店舗で月間固定費が60万円なら、

600,000円÷550円=約1,091件

月25日営業では、

1,091件÷25日=約44件

つまり、1日平均約44件の注文が、仮定した固定費を回収するための目安になります。

ここで既存店舗への追加導入を考えてみましょう。

同じ注文単価、変動費率で、新商品販売による追加固定費を月8万円と仮定すると、

80,000円÷550円=約146件

月25日営業では、1日平均約6件です。

比較項目 新規店舗 既存店への追加導入
月間固定費・追加固定費 600,000円 80,000円
1件あたり限界利益 550円 550円
月間損益分岐点 約1,091件 約146件
25日営業の場合 約44件/日 約6件/日

※すべて仮定の計算例です。既存店導入は店舗全体ではなく、追加事業部分の損益分岐点を示しています。既存店の家賃・共通人件費の配賦、追加作業、事業主の労働対価、借入元本返済などは別途確認が必要です。なお、月額ライセンス料などの継続費用は、実際の固定費に含めて計算してください。

この比較から、既存店舗の設備や人員を活用できる場合には、追加事業として必要な売上を抑えられる可能性があることがわかります。

一方で、既存店でも追加の人員採用や設備導入が必要になれば、負担は増えます。

大切なのは、売上目標を決める前に、いくら売れば費用を回収できるかを把握することです。

7.資金が少ない人ほど運転資金を重視する

開業資金を考える際、「できるだけ安く店をつくる」という発想だけでは不十分です。

開業した後には、売上が少ない月でも支払いが発生するためです。

例えば、営業開始直後の3か月間は売上が計画より少なくなる可能性もあります。

その場合でも、家賃、仕入れ費用、人件費などを支払わなければなりません。

日本政策金融公庫の「創業の手引」でも、設備資金だけでなく、事業が黒字化して資金繰りが安定するまでの運転資金を見積もることが重要とされています。

開業資金を計算する際には、次の点を確認しましょう。

  • 開業後の月間固定費
  • 毎月の仕入れに必要な現金
  • 売上が計画を下回った場合の資金
  • 借入金の返済予定
  • 決済手数料と入金までの期間
  • 設備故障や予期しない支出への備え

特に、クレジットカードやデリバリーサービスを利用する場合には、売上が発生する日と実際の入金日が異なることがあります。

黒字でも現金が不足する場合があるため、損益計画と資金繰りは分けて確認する必要があります。

8.からあげのテイクアウト・ゴーストレストランは低資金で始められる?

唐揚げ開業資金を抑える方法として、テイクアウトやゴーストレストランを検討する方もいます。

テイクアウト専門店は客席設備を減らせる場合がありますが、物件取得費や厨房設備費が不要になるわけではありません。

また、ゴーストレストランやバーチャルレストランでは、客席を設けずにデリバリーを中心とした営業が可能な場合があります。

ただし、配達プラットフォームの手数料、包装資材、集客費なども必要になります。

既存店舗との違い

これから店舗を借りてデリバリー専門店を始める場合と、すでに営業している飲食店の厨房で新しい商品を販売する場合では、資金構造が異なります。

既存飲食店であれば、調理設備やスタッフを活用できる可能性があるため、新たな固定費を抑えやすい場合があります。

ただし、既存厨房での別ブランド営業やデリバリー出店には、許認可・契約条件・プラットフォーム規約などの確認が必要です。

低資金を目指すなら、単に店舗を小さくするのではなく、すでにある経営資源をどれだけ活用できるかという視点も重要になります。

9.信長から揚げとりかの代理店・取扱店制度

宝松株式会社および株式会社リフアでは、既存飲食店への導入を基本とした「信長から揚げとりか」の全国代理店・取扱店事業を展開しています。

本制度では、新しい店舗を一からつくることを前提とせず、既存の厨房設備やスタッフを活用して唐揚げ販売を始めることを目指しています。

基本条件

項目 内容
加盟金 0円
売上ロイヤリティ 0円
月額ライセンス使用料 22,000円(税込)
主な対象 既存飲食店
加盟時特典 秘伝ダレ3リットル提供
提供内容 秘伝ダレ・調理レシピ・販促POP
研修 オンライン・現地研修

※加盟金0円は事業の初期費用がすべて0円という意味ではありません。鶏肉、調味料、追加の秘伝ダレ、配送費、包装資材、必要設備などの費用は別途発生します。導入条件は正式な契約内容をご確認ください。

秘伝ダレの供給と商品づくり

信長から揚げとりかでは、独自の秘伝醤油ダレと調理ノウハウを活用した唐揚げ商品を展開しています。

代理店・取扱店では、指定のレシピと調理工程に基づいて商品を提供します。

商品を一から開発する負担を抑えながら、既存店舗に新たな販売商品を導入することを目指します。

金賞4年連続と大手企業への監修実績

信長から揚げとりかは、からあげグランプリで4年連続金賞を受賞した唐揚げブランドです。

さらに、大手スーパーマーケット「FEEL」や全国展開する回転寿司チェーン「スシロー」での商品監修実績もあります。

2026年には、スシローの期間限定商品「甘辛ダレの白胡椒から揚げ」を監修しました。

これらの実績と商品開発ノウハウを活かし、全国の飲食店に新しい商品価値を提供することを目指しています。

※受賞歴や企業への監修実績は、代理店・取扱店の売上や利益を保証するものではありません。また、代理店が監修先企業と直接提携することを意味するものではありません。

10.唐揚げ屋の開業資金についてよくある質問

Q.唐揚げ屋は100万円以内で開業できますか?

既存飲食店の厨房を利用する商品導入など、条件によっては追加投資を100万円以内に抑えられる可能性があります。

一方、新しい物件を取得して専門店を開業する場合には、設備や工事費などが必要です。

実際の見積もりから判断しましょう。

Q.からあげ専門店は居抜き物件なら安く開業できますか?

既存設備を利用できれば費用を抑えられる可能性があります。

ただし、設備の修理、交換、換気工事などが必要になる場合もあるため、契約前の確認が重要です。

Q.加盟金0円なら開業資金も0円ですか?

いいえ。

加盟金と、商品販売を始めるために必要な設備費・食材費・運転資金は異なります。

月額費用や仕入れ費用も含めて計画する必要があります。

Q.開業資金は何か月分の運転資金を準備すべきですか?

一律に決まった月数はありません。

売上が安定するまでの期間、家賃や人件費などの固定費、仕入れ代金の支払い条件などから計算しましょう。

Q.唐揚げ事業では新規出店と既存店舗導入のどちらが有利ですか?

どちらが適しているかは、資金、設備、立地、既存顧客、スタッフの状況によって異なります。

すでに飲食店を経営している方は、現在の店舗に新しい商品を追加する方法も比較することをおすすめします。

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宝松株式会社では、唐揚げの開業方法や事業モデルについて、専門情報を継続的に発信しています。

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まとめ|唐揚げ開業資金は「いくら必要か」だけでなく「いくら残せるか」で考える

唐揚げ屋の開業資金は、店舗の立地、設備、販売方法によって大きく異なります。

新規専門店を開業する方法、居抜き物件を活用する方法、既存飲食店に唐揚げ商品を導入する方法では、初期投資と固定費の構造が異なります。

そして、開業資金を抑えることだけが経営の目的ではありません。

重要なのは、必要な販売数量、原価率、固定費、運転資金を把握して、安定して利益を残せる事業計画を立てることです。

特に既存飲食店を経営している方であれば、新しい店舗を借りる前に、現在の厨房設備とスタッフを活用して追加売上を目指す方法もあります。

宝松株式会社では、実店舗運営と商品開発の経験を活かし、唐揚げの独立・開業・店舗経営に関する実務情報を今後も発信してまいります。

新しい店舗を増やす前に、今ある店舗に新しい売上の柱をつくる。

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